令和6年11月9日(土) 山梨県流通センターに於いて、第32回ロボコンやまなし2024が開催され、生産技術科塩山キャンパスチームは、自由参加の部 対戦型球入れロボット競技に参加し、優勝および牧野賞を受賞しました。
ロボコンやまなし2024は、中学校、高校、大学・一般、自由参加の部に分けて競技が行われ、若きエンジニア達が工夫を凝らしたロボットを持ちより技術を競う大会です。
生産技術科塩山キャンパスチーム(以下 MK2チーム)は、自由参加の部 対戦型球入れロボット競技に、ロボット名”MK2”で出場しました。対戦型球入れロボット競技は、今年度からルール変更がなされ、上下2段に分かれたかごに、赤白それぞれの球を入れることで、得点となる対戦競技です。この競技には7台のロボットがエントリーしました。
エントリーチーム
競技は人が操縦するロボットで行われ、MK2チームは、戦略を立て指示をするナビゲーターの雨宮君とパイロットの早川君(ともに生産技術科2年生)の2名が、開発者兼オペレーターとして参加しました。ちなみにロボット名のMK2は、前年度優勝マシン マロ吉 をさらに進化させ、今年度のルールに合致した設計変更を行った、マロ吉Mk.2として、”MK2″と名づけられました。
競技には、それぞれに工夫が凝らされたロボットが出場し、高いレベルでの接戦が続き、手に汗握る試合が展開されました。MK2チームは、開発時に想定したコートの摩擦抵抗と実際のコートの摩擦抵抗との差異に苦戦しながらも、からくも2位で予選を通過。準決勝、決勝と徐々にコートにフィットした操縦ができるようになり、予選25点、準決勝27点、決勝31点と順調に調子を上げていきました。
MK2は、競技中の見せ場として、自陣のコートを最大限に使って、美しい放物線を描き、上のかごに吸い込まれる、いわゆる”魅せるショット”である”放物線ショット”(開発時の通称)ができるように調整されていました。これには、ロボットにかなり精密な調整が必要であるとともに、パイロットにも高度な操縦技術を要するため、操縦が慣れてきた決勝戦の最終戦になり披露することがでました。
MK2チームは優勝と優れたロボットに送られる牧野賞を受賞する栄誉を得ました。これらの賞は学生達にとって大きな自信となり、生産技術科にとっても大きな栄誉となりました。優れた技術と熱意をもって共に競い切磋琢磨する若きエンジニア達、そして大会を協賛・運営して若いエンジニアの育成を支援してくださいました皆様に感謝いたします。
自由参加の部でも、他の部でも、競技が終わった後には、チームの垣根を越えてロボットを取り囲み、ロボットについて談義する、若きエンジニア達の姿がありました。そんな、次世代を担うエンジニア達の熱気と、”モノづくりの県”山梨の技術の層の厚さを感じた大会でした。