電子技術科(都留キャンパス) No.494
令和7年9月4日(木)
都留キャンパス・電子技術科2年生の授業『電子回路製作実習』の様子をレポートします!
この授業では、黒いラインに沿って自動走行する模型自動車『LTC(ライントレースカー)』を題材に、電子回路の設計方法を学びます。
前期(4〜9月)を通して、学生たちはLTCの動作原理を理解しながら、自分たちで電子回路を設計・製作してきました。
最終回には、LTCで競技コースを1周するタイムを競う「タイムアタック」が行われます。
今回は、その本番に向けたテスト走行の様子をお届けします!
🚗LTCが完成するまでの工程
LTCの製作は、以下のステップで進められます。
①仕様の検討とブロック図の作成
LTCの構成を検討し、機能ごとに分けた回路のブロック図を作成します。
②電子回路の設計
ブロック図にしたがって、各機能の回路を詳細に設計します。
③試作回路の製作と動作確認
設計した回路が正しく動作するか、試作回路を製作して検証します。
④部品配置・配線設計図の作成
正常に動作したら、部品配置や配線の設計図を作成します。
⑤回路基板の製作
設計図をもとに回路基板を製作。回路基板は6つに分かれており、写真中央の基板は、部品や配線をはんだ付けした面です。
⑥LTCの組み立て
アルミ板から3つのパーツを切り出し、回路基板やモータなどを取り付けてLTCを組み立てます。
完成したLTCがこちら!
🏁テスト走行の様子
初めてのテスト走行では、見事に完走成功!
学生たちは来週のタイムアタックに向けて、スピードやセンサの位置など細かな調整に取り組んでいました。
ベストタイムを目指して、真剣な表情で作業する姿が印象的です。
この授業で身につけた電子回路の設計スキルやトラブルへの対応力は、将来、電子機器の開発や製造の現場で活かされる大切な力になります。
次回は、いよいよタイムアタック本番!その様子もお楽しみに。