11/13(木)に、塩山・都留両キャンパスの生産技術科、電子技術科合同で、「米倉山電力貯蔵技術研究サイト・P2Gシステム」の見学および説明会を実施しました。


米倉山電力貯蔵技術研究サイトは、山梨県甲府市にある、再生可能エネルギーと水素技術を活用した実証拠点です。太陽光発電などの再生可能電力を使って「グリーン水素」を製造・貯蔵・利用するしくみを社会実証しており、地域産業の脱炭素化や次世代エネルギーシステムの開発が進められています。
「P2G」とは、“Power to Gas”の略で、電気などのエネルギーを気体(水素)として貯蔵、運搬、利用する技術を指します。ここで作られた水素は県内外の企業で活用され、産業を支える重要なエネルギー源となっています。


講義では、県内のクリーン水素産業の現状と今後の展望について学んだ後、P2G実証研究棟と水素出荷施設を見学しました。
P2G実証研究棟では、前回の特別講義で学んだ「水の電気分解」が実際に産業レベルで稼働している様子を見学し、理解をさらに深めることができました。また、水素出荷施設では、水素を運搬する際の注意点や、実用化に向けた課題について、実物を通して学ぶことができました。


今回の見学を通して、学生たちは水素エネルギーの最前線に触れ、将来の技術や産業の可能性について大きな関心を深める貴重な機会となりました。
今回で全3回の特別講義は終了しますが、この学びが実践力となり、地域を支える人材として活躍する一歩につながることを願っています。