第33回ロボコンやまなし2025 優勝・準優勝!!  【塩山キャンパス生産技術科】

 11月18日、第33回ロボコンやまなし2025が開催され、生産技術科塩山キャンパスチームは「自由参加の部 対戦型球入れロボット競技」に出場し、優勝・準優勝を受賞しました。

生産技術科塩山キャンパスチームの3名 左から幡野君、鎌田君、森山君

 ロボコンやまなし2025は、中学校、高校、大学・一般、自由参加の部に分けて競技が行われ、若きエンジニア達が工夫を凝らしたロボットを持ちより技術を競う大会です。

 生産技術科塩山キャンパスチーム(以下 生産技術科チーム)が出場した、自由参加の部 対戦型球入れロボット競技は、上下2段に分かれたかごに、赤白それぞれの球を入れることで、得点となる対戦競技です。今年から上のかごに球が入ると得点が2点になるルール改定がなされ、上のかごにいかにたくさんの球を入れるかが焦点となりました。この競技には6台のロボットがエントリーし熱戦が繰り広げられました。

対戦型球入れロボット競技の様子

 生産技術科チームは、昨年の卒業生が製作した”MK2 ADVANCE”号をベースにし、安定性と操作性を重視した設計の”究極・強者~ULTIMATE マロ吉~”号と、投擲力と機動力に特化したスパイシーな操作性のシャーシを導入した”零式・Wonder”号の、味付けの違う2台のマシンでエントリーしました。これらのマシンは、今年10月スタートの卒業研究で製作されたもので、出場した3名が約1か月という短期間で仕上げた、努力とチームワークの結晶でもあります。

エントリマシン 左から ”零式・Wonder”号  ”究極・強者~ULTIMATE マロ吉~”号

 この競技は2名のクルーで行われ、”零式・Wonder”号は鎌田君がナビゲーター、森山君が操縦者として、”究極・強者~ULTIMATE マロ吉~”号は、鎌田君がナビゲーター、幡野君が操縦者として参加しました。(3名とも生産技術科2年生)

予選結果
準決勝・3位決定戦・決勝戦結果

 競技は序盤の予選から、結果からは想像ができないような手に汗握る展開が続きました。予選3-B組の最終戦に臨んだ”究極・強者~ULTIMATE マロ吉~”号は、得点が31点以下になったら予選3位通過となり、次の準決勝で”零式・Wonder”号との同士討ちが確定してしまう緊迫の場面で、38点という性能限界に近い得点をたたき出し、予選2位通過を果たして同士討ちを回避しました。

 準決勝では、”零式・Wonder”号が、得点力と表裏一体のシビアな操縦性に苦しみながらも、プレッシャーに堪えて僅差で勝ち進みました。

 決勝は、同チームの対戦となり、勝敗のプレッシャーから解放され、また1人で2台をナビゲートするナビゲーターの三面六臂の活躍もあり、”零式・Wonder”号は練習でもなかなか見られないような高得点をマークして優勝することができました。

決勝戦 第一試合 左 究極・強者~ULTIMATE マロ吉~  右 零式・Wonder

 今回の優勝・準優勝という栄誉は、ロボットの製作期間を通して発揮された出場した3名それぞれの個性と、揺るぎないチームワークの成果であると思います。彼らの卒業研究は今後も継続されます。さらなる研究成果に、どうぞご期待ください!