観光ビジネス科では、観光の仕事や地域づくりについて幅広く学ぶため、地域の現場を訪れるフィールドワークを実施しています。
今回の校外訓練では、甲州市・山梨市にある勝沼ぶどうの丘、養老酒造、98WINEsを訪ねました。学生たちは、それぞれの事業者の皆さまから直接お話を伺い、地域の魅力を発信する工夫や新たな挑戦について学びました。
🍷 地域の魅力を発信する「勝沼ぶどうの丘」
勝沼ぶどうの丘では、ワイン産地である甲州市の魅力を発信する取組について学びました。
施設には厳しい審査を経て選ばれた約180種類もの推奨ワインが並び、県内外から訪れるお客様へその魅力を伝える工夫が随所に見られました。
また、リニューアルしたばかりの客室も見学させていただき、眼下に広がる美しいぶどう畑や田園風景を眺めながら、ワイン産地ならではの豊かな滞在を体験しました。
学生たちは昨年50周年を迎えたぶどうの丘の歩みを学びながら、
「どうしたら地域のファンを増やせるのだろう?」
という視点で施設を見学しました。ワインだけでなく、景色や滞在そのものを通して地域の魅力を伝える工夫に触れ、地域の玄関口としての役割について理解を深めました。

🍶 伝統を未来につなぐ養老酒造
養老酒造では、日本酒づくりについてお話を伺いました。
長い歴史の中で受け継がれてきた技術や文化には、多くの人たちの努力と想いが詰まっています。
一方で、伝統を守るだけではなく、時代の変化に合わせながら挑戦を続ける姿勢にも触れることができました。
印象的だったのは、日本酒づくりだけではなく、昔ながらの建物を活用した古民家カフェや、蔵を活用した学生によるバーなど、新たな人の集まる場所づくりにも取り組まれていることです。
ランチをペロリと平らげた学生たちも、日本酒をきっかけに広がる様々なビジネスや交流の可能性を体感することができました。
地域に受け継がれてきた文化を、次の世代へつないでいくことも観光の大切な役割であることを学ぶ機会となりました。
🌿 ワインからビール、宿泊へ。挑戦を続ける98WINEs・98BEERs・stay366
98WINEsでは、ワインづくりだけでなく、クラフトビールや宿泊事業へと事業を広げている取組についてお話を伺いました。
毎年この場所を訪れるたびに、学生たちから聞こえてくる言葉があります。
「えっ、こんな素敵な場所があったんだ!」
ぶどう畑に囲まれた開放的な空間には、ゆったりとした時間が流れています。地元にいながらも、まるで別の場所を訪れたような感覚になり、学生たちも思わず景色に見入っていました。
印象的だったのは、「どうしたら地域をもっと好きになってもらえるだろう」という想いを軸に、さまざまな挑戦を続けていることです。
手塩にかけて育てたぶどうからワインを造るだけでなく、クラフトビールや宿泊施設を展開することで、その土地に滞在し、その土地らしい時間を楽しんでもらう工夫が行われています。
商品を販売するだけではなく、その土地で過ごす豊かな時間そのものを届ける。
そんな考え方に触れ、学生たちは地域資源を活かしながら新しい価値を生み出す発想や、挑戦し続けることの大切さについて学びました。

🤝 地域とともに人を育てる
今回の校外訓練も、多忙な中で学生を受け入れてくださった地域の事業者の皆さまのご協力によって実現しました。
観光ビジネス科では、地域で活躍する皆さまを「学びの先生」と考えています。
教科書の中だけではわからない現場の工夫や仕事への想いに触れることで、学生たちは観光や地域づくりをより身近に感じることができます。
また、今回訪問した事業者の皆さまには共通して、
「地域をもっと元気にしたい」
「地域の魅力を未来につなげたい」
という強い想いがありました。
私たちは、そのような想いを持って地域で挑戦する方々とともに学びながら、地域の魅力を発見し、未来へつなぐことのできる人材を育てていきたいと考えています。
地域の未来は、地域で行動する人たちによってつくられています。
今回のフィールドワークは、学生たちにとって、その姿を間近で学ぶ貴重な機会となりました。
これからも地域の皆さまと手を取り合いながら、実践的な学びを大切にしていきます。